新聞通信調査会は7月16日、社団法人組織である同盟通信社の理事会と社員総会の全議事録、計48回分をデジタルアーカイブ「同盟通信社資料公開サイト」で公開しました。議事録は第29回理事会（1944年6月26日開催）を除き全て原本で、厚紙の表紙の書類つづりにまとめられていました。同盟の総務部門が各回の議事に関連する資料とともに保存し、後に調査会の前身である通信社史刊行会に引き継がれたと考えられます。現在は調査会の「通信社ライブラリー」が所蔵しています。

公開したのは理事会が第1回（35年12月18日開催）から第34回（45年10月12日開催）の34回分、社員総会が第1回（35年12月17日開催）から第13回（45年10月12日開催）までと解散後の清算作業がほぼ終わった47年3月28日開催の臨時社員総会の計14回分。このうち理事会議事録の20回分は、調査会も協力して過去、出版された『近代日本メディア史資料集成』（全22巻）にも収録されていないため、今回が初めての公開と考えられます。その中には政府助成金に関する記述が散見され、同盟の運営にかかわる会議体で助成金のことが率直に語られていたことが分かります。

今回はこの他に満州事変の翌32年に設立された満州国通信社（略称・国通）が42年に発行した社史『国通十年史』も公開しました。ぜひお読みください。

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