2021.05.01

メディア展望

『メディア展望』5月号発行のお知らせ

編集長の一言二言(5月号)

▽新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。厄介な変異株なども加わり、さらにワクチン接種も他国に比べて大幅に遅れている状況で、一体どうなっているのだと文句の一つも言いたくなります。緊急事態宣言が発出され、用心する必要がありますが、弊会は従前より在宅勤務を続けており、慎重姿勢を崩していません。

▽5月号の巻頭には第7回「諸外国における対日メディア世論調査」の結果を置きました。3カ月たたずに東京五輪・パラリンピックが開催されますが、この調査結果では、対象5カ国で東京五輪・パラは「中止・延期すべき」との回答が7割を超えました。この割合は日本対象の調査結果とほぼ同様で、まず常識的な線なのでしょう。この種の海外調査はあまり類例がなく、貴重なコンテンツと考えています。

▽救いと言ってもいいワクチン接種が今後、どのくらいのスピードで行われるかが課題です。共同OBの栗原猛氏は、60年前にポリオ小児まひが大流行した際に当時の古井喜実厚生相が社会主義国ソ連からワクチンを緊急輸入してまん延を防いだ話を取り上げ、政治決定の在り方について書いています(トップダウン政治かボトムアップ政治か)。非常に興味深く、読ませる内容です。(倉沢章夫としお