2021.03.01

メディア展望

『メディア展望』3月号発行のお知らせ

編集長の一言二言(3月号)

▽巻頭には、恒例となった「メディアに関する全国世論調査」の結果を掲載しました。2008年に第1 回の調査を実施して以来、 実に13回目の調査です。毎年、この調査結果に対する反響は大きく、新聞やネットで活発に取り上げられます。その理由は幾つか考えられますが、メディアを対象としたこの種の調査があまりないということです。 しかも調査委託先が中央調査社という信頼の高い専門機関であることです。今回の調査結果では前回に続き、新聞の情報信頼度がトップを維持したことが特筆されます。しかしその一方で、 新聞の購読率はこれまでで最大の落ち込みとなりました。2008年からですと3割近い減少となっています。現在のメディア状況を如実に表していると言えるでしょう。 もう一点、この調査が他の類似の調査と違うのは、調査員を使った訪問留置法であることです。今、新聞社などの世論調査と言えば、ネットや電話などの調査が主流ですが、そうした調査とは一線を画します。全国津々浦々まで調査員がお宅を訪問して調査票を届け、記入をお願いし、後日それを回収するという手間のかかる調査なのです。それだけ信頼度も高いと見られています。今回、コロナ禍にもかかわらず、例年並みの回収率だったことにほっと胸をなでおろしました。是非、ご参考にしていただきたいと思います。

(倉沢章夫としお