2026.05.01

メディア展望

『メディア展望』5月号発行のお知らせ

編集長の一言二言(5月号)

■高い支持率を背景に総選挙で圧勝した高市早苗首相ですが、政権発足後のご祝儀期間を過ぎ、これからは「実績」と「結果」が問われることになります。ここにきて支持率に陰りが見え始め、官邸内部や自民党内、そして参議院側との足並みの乱れも表面化しています。参院が法案を棚ざらしにし60日以内に議決しなければ「みなし否決」となりますが、衆院で3 分の2 の賛成を得て再議決されれば成立します。ただ、国会同意人事案にこのルールは適用されません。安倍晋三元首相が当時「参院のドン」と言われた青木幹雄参院議員会長のもとに足しげく通って参院側との良好な関係構築に腐心したのはそのためです。参院側との意思疎通は政権運営に不可欠で、少数与党の参院ならなおさらです。全てを自分一人で抱え込み、周辺とのコミュニケーション不足も指摘される首相ですが、長期政権を目指すには、「チーム高市」をどう形作るかがカギを握っています。そこで今月号の巻頭には共同通信の内田恭司編集委員の「高市政権の現在地と今後の展望」をテーマに行った講演録を掲載しました。

■今月号から2 回続きでボーン・上田記念国際記者賞受賞者が3 月20日に横浜で行った講演会の概要を掲載します。1 回目は、海上自衛隊の護衛艦による中国領海誤侵入事案をスクープした共同通信政治部の福田公則氏と、アサド政権崩壊を巡る一連のシリア情勢に関する報道が高く評価された毎日新聞の金子淳カイロ支局長の講演です。いずれも取材の経緯や裏話を貴重な体験談を交えてお話しいただきました。(一ノ瀬英喜)