6月２日に日本プレスセンタービル９階会見場で行われた共同通信外信部記者、大熊雄一郎氏の「米中『開戦』の現状と行方」の講演に、ご来場いただきありがとうございました。

大熊氏は、第2次トランプ政権は中国の封じ込めを目指し、対する中国の習近平指導部は米国主導の国際秩序を転換する機会と捉えていると指摘。トランプ大統領の関税や孤立主義の外交は、米国と同盟国の亀裂を深め、大学への攻撃は科学技術覇権に打撃を与えかねないこと、人権問題を掘り下げて来たメディアへの圧力は中国にとって歓迎すべきことで、政策の多くが中国への贈り物になっていると強調しました。日本には、中国との競争と協力のバランスを考えてアジア外交で主導権を発揮し、米国を正しく導いていく役割が求められていると締めくくりました。

講演概要は「メディア展望」の7月号に掲載する予定です。こちらもぜひ、お読みください。